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たぶんC2のう歯 [看護おぼえがき]

が痛くなった。
なんとなくわが病院で治療したくないな、治療しに行きにくいな…と思っていた。
しかし、みるみる悪くなるようで、ついに食事に支障がでた。
職場の上司や大先輩たちに勧められ、ようやく決心し受診した。

1階の受付へ行き、初診の手続きのカウンターにて歯科の受診を希望した。
すぐに歯科の問診書が渡されて記入する。
受付に渡すとすぐにカルテに併せて返されて、2階の歯科の受付で提出するように促される。
歯科のカルテは病棟で見ることなどないので珍しかった。なにしろずらりと歯の絵が並んでる。
受付を済ますと、順番が来たら病棟へ連絡を下さるという。
夕方連絡があり、齲歯の治療を受けた。

    余談ながらSo-net 辞書で齲歯の意味を調べると以下となる。
    齲歯:〔正しくは「齲歯-くし」〕虫歯-むしばのこと。


歯の進行度は「C0(シーオー)~C4(シーフォー)」という5段階で表す。

 C0とは、エナメル質表面が一時的に溶けている状態=脱灰という。
齲歯の穴が無いため、あえて治療しなくても再石灰化という自己修復作用で、治る可能性もある状態。

 C1とは、齲歯による脱灰がエナメル質に留まったもので、まれに水がしみる程度。治療法は、
   1. 白い樹脂などで穴を塞ぐ

 C2とは、齲歯による脱灰が象牙質まで進行したもの。歯がしみたり時々痛みが出る。治療法は、
   1. 樹脂でうめる
   2. 一度型を取ってから、金属や樹脂などを歯にはめ込む

 C3とは、齲歯が進行して、歯の神経=歯髄まで達したもの。お湯がしみたり、夜眠れないほどズキズキ強い痛みが出る。治療法は、
   1. 一度型を取ってから、金属や樹脂などを歯にはめ込む
   2. 金属やセラミックなどを歯に被せる

 C4とは、齲歯が進行し、歯の頭の部分=歯冠部が崩壊して根だけ残った状態で、痛みにならず比較的症状が落ち着いていることが多くみられる。治療法は、
   1. 抜歯する
   2. 土台を作り被せる

主な治療法は参考で、て適宜対応となるが、齲歯は進行すればするほど負担が増す。
早い段階で治療すれば、治療時間や治療費用を少なくすることが出来る。


はさておき、画像診断を受けねばならない。
歯は見えない部分が多く、正しい治療には欠かせないといっていい。
レントゲンの撮影のため物陰へ誘われた。そりゃあ放射能を扱うモンですから。
X-Pはあっという間に終わった。
わたしは、相変わらずのヘマで、歯科衛生士さんにご迷惑をかけた。すみません…^^;
というのは、口の中に板を入れるってことを知らなかったためである。
歯科衛生士さんは、小さな板を患部の歯の内側?側面?にピタリと当て、しっかり押さえていよと指示した。わたしは、うまくできなくて変な間が続いた。
上記のことは歯科にお世話になったことのある人には当たり前なのだろう。お恥ずかしいかぎりだ。

つぎに診察台というか椅子へいざなわれる。
問診があり、道具で患部に触れたりして、麻酔なしでいけるでしょう、となった。
削ると奥に穴が出てきたらしい。これは先刻の画像にあったとおりだ。
ドクターは痛ければ左手をあげて教えてね、といってさらに削りはじめた。
あ、えっと。
歯と歯の間に、なにか帯状の紙?を丸めてはギュギュギュっと詰めていたっけ。
けっこうグッとくるものがあった。歯と歯の間を広げて隣の歯を削らないための物かなあ…
歯科衛生士さんが短く切っちゃったらしくDr.が苦笑していた。
軽くいさめるが、Dr.はとても優しくてらっしゃるので、歯科衛生士さんは何度も繰り返し短くしてしまっていた。歯科衛生士さんは、いつも長く切りすぎてしまっているから気をつけようと思って、とかいっていらした^^;

 ギューーン          (怨霊フォント推奨^^)

うなる、震える、飛び散る。エナメル質の味がする。
小学校低学年以来だったが、忘れているようで覚えているものだな、と我ながら感心した。



 歯の構造は、3層構造になっていて、硬い1つの塊で出来ているわけではない。前歯も奥歯も形は違っていても、同じ構造だ。

歯の構造図と各名称

  エナメル質
    人体で最も硬い組織。歯の頭の部分だけを包み込むようなっている。

   象牙質
    歯の内部すべてが象牙質で出来ている。

  セメント質
    根の表面だけを覆っているの。歯茎に隠れているため、見かけることはあまりない。

 齲歯の深さが、内部の歯の神経の部分に接近すればするほど、痛みや染みるなどの症状が現れる。奥歯のように歯に厚みがあるほど、症状が現れるまでに時間がかかることがある。
 注意が必要なのは、歯と歯茎の境目付近の齲歯。この場所は前歯や奥歯にかかわらず比較的神経に近いので、齲歯が浅くても歯の神経がダメになりやすいので要注意らしい。
 齲歯になるメカニズムとは、歯の表面に粘着した齲歯原因菌の塊をプラーク=バイオフィルムといい、これが食事のたびに栄養を取り込んで、酸を放出する。
 放出された酸が「エナメル質」内部に浸透して歯を溶かし=脱灰、硬い歯がまるで豆腐のように柔らかくなる。この歯が柔らかくなった部分を一般的に「虫歯」と呼び、そこに虫歯菌が侵入し、さらに内部への穴の連鎖が続いていく…これが、齲歯の発生と、深く進行していくメカニズムといっていい。

    →虫歯の原因・メカニズム - [虫歯] All About  ここがもっと詳しくて丁寧です



わが歯は充填され、それを削って形を整えられ、磨きを入れられた。
これで、治療終了である。
…らしい。
不満なんてあろうはずもなく、痛みはまるでなく、また治療しに来なければならぬこともなく。
なんていうか…とても早かったので拍子抜けした。早かった。

わたしにとって先生はとても名医でいらしました^^



20100710 Just before the Sunrise Rhodes.jpg



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