SSブログ
前の1件 | -

2つ目のナイチンゲール [看護おぼえがき]

だ、新梅田交差点に立っていて、一歩も進んでいない。
pee wee hunt
南へ向くと御堂筋が走り、大阪市役所の前を通りナンバへと至る。
地図から俯瞰するようにみると、向かって右手に北新地、堂島界隈、日銀、住友村がある。
左手には、お初天神界隈、中之島図書館、北浜界隈。大川・土佐堀川を逆のぼって天神サンから大阪城へとつながっていく。
このあたりは話題には事欠かないが、川西市へ行かねばならないため、いまは措く。

大阪市道路元標  大阪市道路元標 
  
大阪市道路元標  大阪市道路元標 
  
このあたりでキョロキョロしていると、上方落語の池田の猪買いのくだりを思い出す。
船場丼池の甚兵衛から、池田へ猪を買いに行くための道順を教わった男の話である。
ついでながら、船場丼池は「せんばどんぶりいけ」と読む。
  
大阪市道路元標  大阪市道路元標 
  
大阪市道路元標  大阪市道路元標 
  
大阪市道路元標  大阪市道路元標 
  
大阪市道路元標  大阪市道路元標 
大阪市道路元標  大阪市道路元標
  
男は、北浜から梅田あたりで誰か人を捕まえて、池田までの道順を確認しようとする。
ただし、男はできるだけ忙しそうにしている人を捕まえて聞こう、と考える。
男は余計なことをして、まわりの人々に、くだらない迷惑をかける役回りである。
  
大阪市道路元標   大阪市道路元標
  
大阪市道路元標  
  
ここで、池田の猪買いの一部を引用する。
この中にある会話の神髄は現代もなお生きていて、とても興味深い。
赤い字はこの話の主人公で、劇中に名はなく、単に男といわれるようだ。
上方落語に出てくるいわゆる「阿呆な男」であり、落語におけるステレオタイプのひとりである。

  
何やゆうてなはったなぁ。
「分からなんだら、せいだい尋ねながら行きなはれ」やったな
よおし、いっぺん誰かに尋ねたろ。
しかし、おんなじ道尋ねるんでも、忙しいにしてるやつに尋ねんことには。
落ち着いたやつに尋ねたらゆっくり教えよって、手間がかかって、どんならん。
どこぞ忙しいしてるやつ…
わ、わ、わ。
こいつえらい忙しいしとる。
いっぺん尋んねたろ。
ちょっとお尋ね申します。


はい、何ですか?

あんた、えらい急いでなはんなぁ。

ちょっと心急きでんねん。

何がそんなに心急きでんねん?

うちの家内に気が付いてまんねん。

何ですか?

うちの家内に気が付いてまんねん。

あんたとこの嫁はんに屁が付いた?

屁が付いたんと違います。気が付いたんです。

毛が付いたんですか?
どこの毛が付いたんですか?


気が付いたんです。産気です。

参詣?
どこのお宮さんへ?


違う違う。
子どもが生まれまんねがな。

子どもが…
さよか、こらうっかりしとりました。
そらめでたいなぁ。
オンかメンか?


生まれてみな分かりますかいな。

あなた、この忙しいさ中にどこへ行ことなさるんです?

産婆さん呼びに行きまんねがな。

なるほど、うっかりしてました。
そら急がなあきませんで。
産婆さんもまだ来たはらへんのにポコッと生まれたら、おおごとでっせ。
そら急がなあきまへん。
急かなあきまへん…
ところで、ちょっともの尋ねますけど。


早いことしとくなはれ、急いでまんねん。

つかんこと尋ねまんねんけど、あんた丼池の甚兵衛はんちゅう人ご存知ですか?

そんな人知りまへん。

知りまへん?
おかしいなぁ?
こないだ、わたしがウドンよばれた。


知らんがな。

きつねウドン。

知らんちゅうねん。

二杯…


向こう、表に出ると丼池筋でんねん。
これをばズッと北へ突き当たる、ちゅうたらあんた、
デボチン打つなんてしょうもないこと言おうと思うてなはるやろ。


思うてまへん。

ここ、思うとこでんがな。
誰でも思うとこでんがな。
わたいも思うたんだ。
あんたも思てる思うてる…
それが証拠に鼻がピクピクと動いた。

この丼池の北浜には橋がない。
昔から無い、未だにない。これ一つの不思議。
何の不思議なことがあるか言うて。
橋ない川は渡れん言うて、渡るに渡れんことない。
どうして渡るゆうて、船で渡ろか泳いで渡ろか。
それではことが大胆なゆうて。
ほたらどうしようゆうて…


な、何でんねん?

少し西へ行くと淀屋橋という橋がおまんねん。
淀屋橋、大江橋、蜆橋と橋を三つ渡る。
お初天神の西門のところに「紅う」という寿司屋があるが。
ここでわたいが寿司を食うと思うか、食わんと思うか?


そんなことが分かりますかいな。

分からんちゅうたかて、人間には当て推量ちゅうもんがおますやろ。
間違ごうてもよろしい。
ゆうてみなはれ。


寿司屋があるんやったら、食うねやろ。

食いたいけど、食てたら銭が足りまへんねん。


こっから北へずうっと一本道でんねん。
十三の渡し、三国の渡しと渡しを二つ越える。
服部の天神さんを横手に見て、岡町から池田でんねん。
ゆうといたげまっせ。
池田でも町中ではあきまへんで。
山の手へかかって、山猟師の六太夫さんと尋ねたら。
大阪までも聞こえたシシ撃ちの名人ですけど。
もし…。
ここへ行くにはどう行ったらよろしいやろ?


……。

どう行ったらよろしいやろ?

あんたがゆうた通うりに行ったらよろしいねん。

あぁ、さよか。

この忙しいのに何を聞きさらすんじゃ!


「ゆうた通り」や、ぬかしやがんねん。
ちょっとでも違うてなこと言いやがったら、甚兵衛はんとこ引っ張って行たろと思たのに。
「ゆうた通り」では、しかたないぞ。
けど、念には念を入れちゅうことがあるさかい、もういっぺん誰ぞに尋ねたろ。

わ、わ、わ。
向こうからお婆さんの手え引っ張って走ってくるやつ。
あいつにいっぺん尋ねたろ。
ちょっとお尋ねします。


何じゃい、ちょいちょい。

ちょいちょい?
わ、おんなじやっちゃ…


アホがあっちで尋ねこっちで尋ね。
十三の渡し、三国の渡しを越えますと、服部の天神さん後目に殺して、岡町から池田。
山の手へ掛かってまいりますというと、何しろ寒気の厳しい折柄でございます。
綿をちぎって投げるような雪がチラチラ。


にとって、猪買いとは何であろう。
もちろん、本人には人生の意味とか心の旅とか、そういったことはないようだ。
言われるまま歩いているだけのようではある。
このこと、私と対して変わりがない。
自身のことながら、私はまことに度し難い。

とにかく、雪の降りそうな寒空を、夜明けに出て夕暮れに戻るつもりなのか、男は歩いている。


坂弁について考えたい。  
大坂弁とは、大阪で話されている方言で、近畿地方方言のひとつである。
全体では、摂津方言・河内方言・和泉方言に大別され、大阪市では摂津方言が目立つ。
摂津方言は、大阪府北摂地区と兵庫県阪神地区で使用されている近畿方言の一種といえる。
河内・和泉方言と比べると、新興住宅街やニュータウン住民、転勤族が多いため、方言色は薄い。
  
大阪市道路元標  大阪第3ビル 
  
余談だが、大坂弁が使用されている大阪市でも、淀川区・東淀川区をはじめとする新大阪駅付近のように、関東地方など他地方出身者が多いために、摂津弁あるいは首都圏方言や標準語が使われている地域もある。
  
大阪第3ビル  大阪第3ビル 
  
余談が続くが、神戸弁は播州弁の影響を受けた摂津弁であるが、独自色が強い。
尼崎市や伊丹市など兵庫県阪神地区東部では神戸弁のような特徴はほとんど見られない。
しかし、西宮市や三田市などの兵庫県阪神地区西部は、神戸弁の影響を受けている。
  
大阪第3ビル  大阪駅前第3ビル. 大阪駅前第4ビル 
  
大阪に話を戻そう。
大阪平野を中心に人的交流が活発であるため、大阪の方言差は、他の都道府県と比べて小さい。
作家の今東光以降、河内弁の特異性が注目されやすいが、実際には泉州弁の方が特異性が強い。
とはいえ、日本全体の方言の現象と同じで、地域ごとの方言差より世代間の方言差の方が大きい。
  
大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル  大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル 
  
大阪は近畿のテレビ放送の中心であり、大坂弁は近畿と一部の四国の方言に影響を与えている。
また、漫才やバラエティ番組などの影響で、方言の中でも大坂弁は特に知名度・認知度が高い。
大阪人の大坂弁に対する愛着や自負心は強く、地元を離れても大坂弁を使い続ける人が多い。
  
大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル  大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル 
  
大坂弁は、語彙を中心に共通語化が進んでいる。
  
大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル  大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル 
  
割語としての大坂弁についても話したい。
役割語とは、特定の登場人物像を想起させる、「特定の言葉使い」をいう。
ちなみに、人物像とは、年齢・性別・職業・階層・時代・容貌・性格などのことである。
実際の人々が用いる言葉使いではなく、ステレオタイプに依存したフィクションに用いられる。
たとえば、「そうじゃ」と聞けば老人、「おら」であれば東北人を連想する、といったギミックである。
  
大阪駅前第3ビル.  大阪駅前第4ビル  大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル 
  
大坂弁にも期待される役割がある。
金水敏氏は、大阪弁のステレオタイプを7つに分類し、「1つ、または2以上もっている」としている。


    1.冗談好き、笑わせ好き、おしゃべり好き
    2.けち、守銭奴、拝金主義者
    3.食通、食いしん坊
    4.派手好き
    5.好色、下品
    6.ど根性、逆境に強くエネルギッシュにそれを乗り越えていく
    7.やくざ、暴力団、恐い


1から6のステレオタイプは、江戸時代後期には完成されていた。
江戸時代、上方では現実的で経済性を重んじる気風があり、商交渉を円滑にするものとしての饒舌は好もしく思われていた。
これは禁欲主義・理想主義・行動主義的で寡黙な人格が好まれる江戸とは対照的であった。
特に、江戸へ金儲けにやってくる上方商人の姿は、「宵越しの銭は持たぬ」江戸っ子にとって印象的だったと思われる。
上方の人形浄瑠璃の芸風もまた、ステレオタイプの形成に影響を与えたようだ。
近代になると、ラジオを通じてエンタツ・アチャコを中心に大坂漫才が急速に発展し、日本全国で人気を博した。
戦後のテレビでも、『番頭はんと丁稚どん』や『てなもんや三度笠』などの上方喜劇番組が盛んに放送された。
こうしたマスメディアの発信は、日本全国へ大坂弁の浸透を促し、「関西人=お笑い」のステレオタイプが固定化されていった。
この時期、菊田一夫の戯曲『がめつい奴』や花登筺の「根性もの」がブームとなり、「関西人=どケチ・ど根性」も固定化された。
  
大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル  大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル 
  
2から6は、直感的・現実的な快楽や欲望を、なりふり構わず肯定、追及しようとする性質と結びついている。
それは周囲の常識人から顰蹙を買い、嘲笑や軽蔑の対象となるが、一方で1と結びついて愛すべき道化役となる。
また、偽善・権威・理想・規範といった縛りつけを、笑い飛ばす役回りにもなる。
つまり、ステレオタイプの大阪人には、トリックスターの役を与えている、ともいえる。
ついでながら、トリックスターとは、神話や物語の中で神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きとして描かれる人物のこと。
時には悪意を持って行動するが、結局は良い結果になることが多い、とされている。
  
大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル  大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル  
  
7は比較的新しいステレオタイプである。
江戸時代においては、べらんめえ口調で喧嘩っ早い江戸っ子に比べて、上方者は気が長く軟弱者とされていた。
「関西人=暴力的」のイメージは、1950年代から1970年代にかけて、今東光の「河内もの」、『極道シリーズ』に代表される関西が舞台のやくざ映画、『嗚呼!!花の応援団』や『じゃりン子チエ』のようなエネルギッシュな漫画作品の流行によって形成されたと思われる。
その後、1980年代には映画さながらの抗争事件やグリコ・森永事件などの凶悪犯罪が多発し、新聞やワイドショーを連日賑わせたため「関西=恐い」のイメージが定着した。
  
大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル  大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル 
  
だが、そもそも東京発信するメディアが組むメディアスクラムも見逃せない。
大阪を取り上げる時に、「ステレオタイプの大阪」しか求めようとしていない。  
  
大阪駅前第4ビル.  新阪急ビル  新阪急ビル前  旭屋書店前 

ぎながら、船場言葉のことも話したい。
先に、大坂弁は摂津方言・河内方言・和泉方言に大別され、摂津方言は北摂地区と阪神地区の近畿方言と述べた。
神戸は播州弁に影響を受けていることも述べた。
和泉方言はというと、和歌山弁や阿波弁等との類似点が多く、南近畿方言に属するとされる。
河内弁は大阪府東部の河内地方の方言で、北河内の淀川流域では京言葉、中河内の大和川流域では奈良弁とのつながりが見られる。
   
新阪急ビル前  旭屋書店前  新阪急ビル前  旭屋書店前  
   
さて、真ん中の大阪ではこれらが均質に混じった言葉が話されている。
しかし、長く商都であったため、上記以外の影響として、船場言葉という要素を外せない。
   
新阪急ビル前  旭屋書店前  新阪急ビル前  旭屋書店前  
   
船場言葉は、大阪市船場の商家で、商業社会の共通語として広く用いられた船場の言葉である。
船場は、江戸時代から近代初期にかけて、日本最大の商業都市・大坂の中心地として栄えた。
   
新阪急ビル前  旭屋書店前  新阪急ビル前  旭屋書店前  
   
当初の船場は、豊臣秀吉の大坂築城直後に強制移住させられた堺商人で大半を占めていた。
その後、平野商人や伏見商人らが進出し、江戸中期には入れ替わるように近江商人が台頭した。
前期の船場言葉は堺の言葉を基盤に、各地の商人の言葉が混ざり合って成立したと推測される。
中期以降の船場言葉は、近江商人がもたらした規範的で上品な京言葉の影響が強い。
商売上の必要から丁寧な言葉使いが求められ、独自のまろやかな語感や表現が発達していく。
   
新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段    
     
Somebody Stole My Gal という、デキシーランド・ジャズがある。
Dixieland Jazzは、クラシック・ジャズに分類され、ジャズの初期形態のひとつとされている。
ブラスバンドの行進曲、カドリーユ、ラグタイム、ブルースが集まってできた音楽であるそうだ。
20世紀初頭に、ニューオーリンズで発達したジャズのスタイルであるらしい。

新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段   新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段

ピアノ、ギターかバンジョー、ドラムス、コントラバスまたはテューバといったリズム・セクションがある。
それらに従うように、トランペットかコルネット、トロンボーン、クラリネットが、即興演奏を行う。
   
 新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  
   
デキシーランドジャズの代表といえば「聖者の行進」であり、ジャズのスタンダード・ソングで有名だ。
余談ながら、「jazz」は始め「jass」と綴られた。
体育競技のスピードとエネルギーを示すスラングだったらしい。
   
 新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  
   
音楽は無用の用であればあるだけいい。
たとえ軍歌であっても、こん日に至れば本来の目的は薄れている。
それゆえ、高齢者から無用の用としての役目を与えられている場面も、しばしば見ることができる。
   
 新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  
   
無用の用について、荘子に以下のエピソードがある。

恵子「あなたの話は役に立たない」
荘子「無用ということを知って、はじめて有用について語ることができる。
   大地は広大だが、人間が使っているのは足で踏んでいる部分だけである。
   だからといって、足が踏んでいる土地だけを残して周囲を黄泉まで掘り下げたとしたら、
   人はそれでもその土地を有用だと言うだろうか」
恵子「それでは役に立たない」
荘子「一見役に立たないように見えるものが実は役に立っているということが、はっきりしたであろう」

 新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  
 新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段   
   
私は、信心もまた音楽と同様に無用の用であればあるだけいいと思っている。
   
 新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  新阪急ビル前  旭屋書店前  F-34階段  
   

さて、「Somebody Stole My Gal」に話をもどそう。
この曲は、Leo Woodが1918年に作曲し発表した。
そして、1954年頃にトロンボーンプレーヤーのPee Wee Huntがアルバム「Swingin Around」に収録した。
特徴的な演奏として、カップミュートをトランペットとトロンボーンにかぶせた点があげられる。
ちなみに、Leo Woodは、この曲に作詞もしている。
この曲のタイトルを邦訳すると、「誰かに彼女を取られたよ」になるのかな。

ちなみに原題は「Somebody Stole My Gal ~Brightly~」である。
Brightlyはあえて訳さないが、彼女を取られても、明るく笑い飛ばそうという意味が感じられる。

大阪の人の価値観や信念によく合っていると信じたい。
私自身も、悲しいことを吹き飛ばすようなブライトリーを、常に持つ強さを早く身につけたい。

pee wee hunt





     → 池田の猪買い - Wikipedia

     → 大阪弁 - Wikipedia

     → 役割語 - Wikipedia

     → 船場言葉 - Wikipedia

     → Somebody Stole My Gal - Wikipedia 



 
nice!(0) 
前の1件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。